インタビューシリーズ第18回 鈴木美苗さん
インタビューシリーズ第18回 Bootcamp Nagoya 2019年卒業生
鈴木美苗さん
(遊び場 学び場 てらす*1 創始者、合同会社学生ギルド代表社員)
1. Bootcampとの出会い(なぜ応募したか)
知人がフェイスブックでBootcampの情報をシェアしているのを見かけ、「迷ったらGOですよ」と書いてあり、「どうしよう、迷っちゃった!」と思いました。
大学院卒業後、公立フリースクールで不登校の子どもを支援していました。結婚をしてからは家業を手伝うべきと考え、子どもの支援はボランティアでと思っていました。ただ、私の心はずっと子どもの支援にあり、目の前に困った子どもを見かけ不登校の子どもを温かく見守る「遊び場学び場てらす」を立ち上げました。せっかく走り出した場を持続可能にするためにも学びたいと思い、Bootcampへの応募書類を書くだけでも書いてみようと決心しました。
2. 「これで私は変わった」/Bootcampで特に印象に残っていること
Bootcampは肌からしみいるようなエンパワメントの体験でした。これまでこんな体験をしたことがなかったので、新生児が1週間で倍の体重になるように成長できたと思います。JWLIの創設者の厚子さんが参加者のためを思って尽力してくださっている強い熱意、参加者のお互いに高め合おうというオープンな雰囲気…すべてに力をもらいました。
実は、Bootcamp参加前は自分のメールアドレスも持っていなくて夫のメールアドレスを借りていた状態でした。当日もいざスーツケースを持って出かけようとしたら、夫に「どこ行くの?!泊りなの?!」ってびっくりされて…事前に伝えてはいたのですが、私が本気ということがあまり理解されていなかったみたいでした。女性が何かしようとするときに夫、子ども、親…身近な人から止めが入るという話があります。でも結局、自分の中にも自分を止めようとする気持ちがあることに気づきました。これまでは、「家族を愛することは、自分がやりたいことを止めること」だと思っていたけれど、やりたいことを我慢する方向ではなく理解してもらえるように説明し自分が成長することがJWLIに対する恩返しと思えるようになりました。
3. Bootcampをきっかけに、やり始めたこと、これからやりたいと思っていること
Bootcampでのの学びを活かしてやったのが、フェスティバーレです。みんながそれぞれ自分の持ち味を生かしてできることを表現するおまつりです。出る人を応援し合う風土を作れ、ブートキャンプで私が感じたように参加者の多くはあの空間は別世界だったと表現してくれました。多くの方のはじめの一歩を応援できた場となりました。
フェスティバーレ後、JWLIの各種プログラム卒業生同士の交流イベントで、JWLIフェローの羽根田智子さんと出会いました。智子さんはNPO法人WROでロボコンを実施するなどSTEAM教育に関する活動を中心にやっていらっしゃいます。ちょうどフェスティバーレを企画した仲間にものづくりを得意とするメンバーがいたので、これなら私たちにもできると思い、2020年5月に子どもたちをプログラミング教育はじめ、同年12月には学生とのかかわりを通してエンパワメントする合同会社学生ギルドを立ち上げました。
Bootcamp名古屋のメンバーとは、未だに忘年会などで定期的に集まっています。みなさんがいつも「美苗さん、すごくいいプレゼンだったよ」などと褒めてくれて自信につながります。私ががんばることを応援し、喜んでくれる人がいる場を手に入れることが出来たのはBootcampのおかげです。
4. Bootcampに興味を持っている方へ一言
JWLIのコミュニティの存在がBootcampの3日間だけでなく、その後もずっと自分の活動に力を与えてくれています。私からのメッセージはひとつ。「迷ったらGOですよ」!絶対来てください。迷った時点でGOです。新しい見たことない世界を見に行くと思って飛び込んで!迷った時点で行きたいと思っているのだし、行けるかもしれないのだから、GOです!
5. インタビュワ―Yuki’sコメント
インタビュー中にも感極まって泣きながら語ってくださった美苗さんです。JWLIとして、美苗さんが自分のメールアドレスも持っていないところから、今やSTEAM教育を軸に会社を立ち上げていく美苗さんの旅を見守らせていただけて、本当にうれしく思います。子どもの支援を軸に、プログラミング教室に来る子どもはもちろんのこと、その企画段階で大学生のメンバーを力強くエンパワーし続けています。美苗さん率いる合同会社学生ギルドの活動を知ることのできるオンラインイベントが8月19日(木)20時より開催予定です。イベント詳細につきまして、こちらからご確認いただき、ぜひご参加いただければと思います。
*1 現在はオンラインコミュニティECLEC、名前と一部メンバーを変えて活動しています。