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JWLI新代表就任のお知らせ/JWLI Appoints Atsuko Toko Fish as Chair and Kozue Sawame as President

【日本語は下記にあります】 July 5, 2023 The Japanese Women’s Leadership Initiative (JWLI) proudly announces the appointment of Atsuko Toko Fish as its chair and Kozue Sawame as its president. Established in 2003 and based in Boston and Japan, JWLI is among the leading nonprofit and social entrepreneurship programs for women’s executive leadership. In the last 20 years […]

ジャパンオフィススタッフ募集:CCJAコーディネーター/ Hiring CCJA Coordinator based in Japan

5年目を迎えた昨年のチャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞においては、応募件数は過去最高の203通、授賞式の録画視聴回数は約1,900回、賞金総額は430万と成功をおさめました。この成功を礎にさらなる飛躍を目指して、この度CCJAコーディネーターを募集いたします。この情報を広くご共有いただけると幸いです。詳細はこちら。 JWLI has been expanding—we operate four programs in the U.S. and Japan including the JWLI Scholarship launched in 2021 . Building upon last year’s success of the Champion of Change Japan Award, we are looking for a dynamic, committed individual to join our team and take CCJA even further. Are you that person? Apply […]

JWLIスカラシップ設立 – 移民・難民の背景を持つ若者向け奨学金プログラム

JWLIエコシステム創設者 厚子・東光・フィッシュは、国際社会の担い手であり才能あふれた若い移民難民の背景を持つ方のための奨学金プログラム「JWLIスカラシップ」を日本において創設しました。彼女たち・彼らは多文化、多言語という背景から、今後の日本社会において重要な役割を担うと確信しています。 様々な支援活動・経験を有するJWLI卒業生らとの対話を通じ、「JWLIスカラシップ」の構想が生まれました。「JWLIスカラシップ」は大学・専門学校入学予定である移民・難民の若者に、最大4年間の入学金・学費・生活費を含む返済義務なしの給付型奨学金を提供します。 この度秋入試枠にて2名の奨学生が決定しました。2022年度入学者については、冬入試枠で残り2名が選出される予定です。なお、一般公募は行っておらず、アルムナイからの推薦者のみとしています。続きを読む。

JWLI Ecosystem founder Atsuko Fish established the JWLI Scholarship for immigrants and refugees in Japan

JWLI Ecosystem founder Atsuko Fish established the JWLI Scholarship for immigrants and refugees in Japan. The JWLI Scholarship aims to foster leaders for a diverse Japan. Its goal is beyond a university diploma. The program honors the contributions of immigrants and refugees to Japan and celebrates their unique, multi-cultural potentials and talents. These individuals will […]

インタビューシリーズ第19回 笠井誉子さん

インタビューシリーズ第19回 JWLI Bootcamp2019年卒業生 笠井誉子さん (NPO法人徳島の働く女性を元気にする会理事長 、株式会社reクラーレット代表取締役)   JWLI Bootcampとの出会い(なぜ応募したか) 公益財団法人ジョイセフの吉留桂さんと、「ホワイトリボンラン(世界中の女性がより健康に、自分らしく生きることを支援する運動)」を通じて知り合い、桂さんがJWLIボストンプログラムの卒業生だったので、そこで初めてJWLIと言うものを知りました。その後、国際女性会議(WAW!)のセッションの一つでJWLI創設者の厚子・東光・フィッシュさんが登壇していて、その会場で JWLI Bootcampのチラシを見たのが直接のきっかけです。実施会場の名古屋は地元ではないのでダメかと思ったのですが、思い切って応募してみたら思いが通じました。   「これで私は変わった」/JWLI Bootcampで特に印象に残っていること JWLI Bootcampが終わってから、迷わなくなりました。それまでは自分のやっていることは自己満足じゃないかとか、そんなことやって何になるのと言われて傷ついたり、やめようと思ったことも何度もありました。「徳島の女性はもともと元気なんだから、これ以上元気にならんでよろしい」と面と向かって言われたりして、自分たちのやっていることに意味を見出せなくなることもありました。でも、JWLI Bootcampで厚子さんの情熱に触発され、柴沼さんのこれからの未来の話や山川先生のアントレプレナーシップと失敗学に触れ…すべてがミックスされて、自分のやっている活動の方向性に確信が持てるようになりました。手弁当でやっていた活動も今では補助金を得たり、自主事業にもたくさんの方が参加してくださるようになりました。徳島県にもしっかりと活動の重要性を認めてもらい、一緒に女性支援を盛り上げていけるような関係性が出来ています。   JWLI Bootcampをきっかけに、やり始めたこと、これからやりたいと思っていること JWLI Bootcampの後、学んだことは全部自分の事業に取り入れてます。例えば、オリエンテーションの心構えや、参加者同士がお互いに褒め合い感謝を伝え合う「サンキューカード」は自主事業にも取り入れています。組織運営の質も上がりましたね。事業の在り方のお手本として、JWLIは私がこれからどこに向かっていくべきかを示してくれました。規模も分野も違うNPOのみなさんと一緒になって、共に学ぶ中で自分たちの今後のビジョンが見えてきたんです。   JWLI Bootcampに興味を持っている方へ一言 私のように「自分なんかが入っていいのかな」と思っている人には、勇気を持って挑戦して欲しいです。絶対、あなたの世界が変わるから!全員知らない人同士でも、JWLI Bootcampではみんながあたたかく応援してくれます。今まで批判ばかりされてきた中で、応援してくれる人がいるというのはすごく嬉しいことです。JWLIコミュニティ内でいろいろな経験もできるし、他の卒業生をイベントの講師に呼んだり、仲間ができてすっごく楽しいです!そして、自分がJWLIで得たものをまた自分の団体のスタッフに還元していくこともできます。参加を迷われている方にもぜひ、こうした仲間を得られるJWLI Bootcampに参加して欲しいと思います。   インタビュワー Yuki’s コメント とにかくまだ見ぬ自分に出会いたいというポジティブな気持ちが溢れている誉子さん。人とつながるのも大得意で、周りの人を巻き込むのが誰よりも上手です。JWLI Bootcampを体験して迷いのなくなった誉子さんの未来創造の勢いは止まりません!NPO法人徳島の働く女性を元気にする会は、共催団体として JWLI Bootcampを徳島に呼んでくださり、2022年7月29日~31日(金土日)に開催予定です。詳しくは、JWLI Bootcampのウェブサイトをご覧ください。

インタビューシリーズ第18回 鈴木美苗さん

インタビューシリーズ第18回 Bootcamp Nagoya 2019年卒業生   鈴木美苗さん (遊び場 学び場 てらす*1 創始者、合同会社学生ギルド代表社員)   1. Bootcampとの出会い(なぜ応募したか) 知人がフェイスブックでBootcampの情報をシェアしているのを見かけ、「迷ったらGOですよ」と書いてあり、「どうしよう、迷っちゃった!」と思いました。 大学院卒業後、公立フリースクールで不登校の子どもを支援していました。結婚をしてからは家業を手伝うべきと考え、子どもの支援はボランティアでと思っていました。ただ、私の心はずっと子どもの支援にあり、目の前に困った子どもを見かけ不登校の子どもを温かく見守る「遊び場学び場てらす」を立ち上げました。せっかく走り出した場を持続可能にするためにも学びたいと思い、Bootcampへの応募書類を書くだけでも書いてみようと決心しました。   2. 「これで私は変わった」/Bootcampで特に印象に残っていること Bootcampは肌からしみいるようなエンパワメントの体験でした。これまでこんな体験をしたことがなかったので、新生児が1週間で倍の体重になるように成長できたと思います。JWLIの創設者の厚子さんが参加者のためを思って尽力してくださっている強い熱意、参加者のお互いに高め合おうというオープンな雰囲気…すべてに力をもらいました。 実は、Bootcamp参加前は自分のメールアドレスも持っていなくて夫のメールアドレスを借りていた状態でした。当日もいざスーツケースを持って出かけようとしたら、夫に「どこ行くの?!泊りなの?!」ってびっくりされて…事前に伝えてはいたのですが、私が本気ということがあまり理解されていなかったみたいでした。女性が何かしようとするときに夫、子ども、親…身近な人から止めが入るという話があります。でも結局、自分の中にも自分を止めようとする気持ちがあることに気づきました。これまでは、「家族を愛することは、自分がやりたいことを止めること」だと思っていたけれど、やりたいことを我慢する方向ではなく理解してもらえるように説明し自分が成長することがJWLIに対する恩返しと思えるようになりました。   3. Bootcampをきっかけに、やり始めたこと、これからやりたいと思っていること Bootcampでのの学びを活かしてやったのが、フェスティバーレです。みんながそれぞれ自分の持ち味を生かしてできることを表現するおまつりです。出る人を応援し合う風土を作れ、ブートキャンプで私が感じたように参加者の多くはあの空間は別世界だったと表現してくれました。多くの方のはじめの一歩を応援できた場となりました。 フェスティバーレ後、JWLIの各種プログラム卒業生同士の交流イベントで、JWLIフェローの羽根田智子さんと出会いました。智子さんはNPO法人WROでロボコンを実施するなどSTEAM教育に関する活動を中心にやっていらっしゃいます。ちょうどフェスティバーレを企画した仲間にものづくりを得意とするメンバーがいたので、これなら私たちにもできると思い、2020年5月に子どもたちをプログラミング教育はじめ、同年12月には学生とのかかわりを通してエンパワメントする合同会社学生ギルドを立ち上げました。 Bootcamp名古屋のメンバーとは、未だに忘年会などで定期的に集まっています。みなさんがいつも「美苗さん、すごくいいプレゼンだったよ」などと褒めてくれて自信につながります。私ががんばることを応援し、喜んでくれる人がいる場を手に入れることが出来たのはBootcampのおかげです。   4. Bootcampに興味を持っている方へ一言 JWLIのコミュニティの存在がBootcampの3日間だけでなく、その後もずっと自分の活動に力を与えてくれています。私からのメッセージはひとつ。「迷ったらGOですよ」!絶対来てください。迷った時点でGOです。新しい見たことない世界を見に行くと思って飛び込んで!迷った時点で行きたいと思っているのだし、行けるかもしれないのだから、GOです!   5. インタビュワ―Yuki’sコメント インタビュー中にも感極まって泣きながら語ってくださった美苗さんです。JWLIとして、美苗さんが自分のメールアドレスも持っていないところから、今やSTEAM教育を軸に会社を立ち上げていく美苗さんの旅を見守らせていただけて、本当にうれしく思います。子どもの支援を軸に、プログラミング教室に来る子どもはもちろんのこと、その企画段階で大学生のメンバーを力強くエンパワーし続けています。美苗さん率いる合同会社学生ギルドの活動を知ることのできるオンラインイベントが8月19日(木)20時より開催予定です。イベント詳細につきまして、こちらからご確認いただき、ぜひご参加いただければと思います。   *1 現在はオンラインコミュニティECLEC、名前と一部メンバーを変えて活動しています。

祝米寿!JWLI第1期生・平松昌子さんスペシャルインタビュー

平松昌⼦さん (JWLI第1期生/認定NPO法⼈⽇本BPW連合会  前理事⻑)   米寿を迎え、その健康の秘訣は何ですか? 周囲の友人たちは、怒りのエネルギーが元気を支えているって言います。言われてみればいつも腹を立てているみたい。最近、肩に痛みを抱えていますけど、これまで四十肩とか五十腰とか知らずにきました。 多分親から、肉体労働に耐える丈夫な遺伝子をもらったのでしょうね。でも、体調維持には気を使っています。医療費がかかることが起きないようにおいしいものを食べるとか、疲れたと思えば休暇を取って旅行に行くとかです。若いころは仲間とスキーにでかけていましたけど、50歳を過ぎてテニスにかえました。足腰のパワー維持のためで個人コーチについてもらってます。ジムに行くよりテニスを選んだのは、下手なりに勝負ができるってことかな。「ガツン」とやり返せたときは超気持ちがいい。 どんな球を打てばいいか、考えることは頭の運動にもなるでしょ。   社会を変革する活動を継続するパッションは、どこから? 「女性たちのために」 をスローガンに掲げて活動してきた日本BPW連合会の理事長を、最近降りました。25年前定年で退職した時、誘われるままにこの活動に参加してのめりこみました。理由は会社員として働いた約35年間、「女性は損をしている!このままじゃまずい!何とかしなきゃ」という体験がそうさせたんです。管理職になって初めて参加した人事評価会議で、同期の男性と女性がその対象となった時、全員が議論もないまま男性を推したのです。この時、私は思わず「男性だからってプラスにするのはおかしい」 と発言して、評価が修正された体験もしました。その他にも女性という理由で、損をする事例がいっぱいあって、そのたびに腹を立ててきたわけです。 何かを変えようと思ったら、世間に訴えるという方法もあるけれど、訴えるだけではなかなか変わらない。法律の力が必要だということも学びました。例えば、選挙の投票でのクオータ制。多くの国で、女性議員を増やすことを目的として採用されており、日本でもと運動を始めました。議員会館で議員を招いて集会を開いたりして、2018年に「候補者男女均等法」の成立を実現したのですが、クオータ制としては不十分でした。それで、私達はもう一度体勢を立て直して、女性議員らと手をつなぎ、今年6月、法律の改正を実現したわけです。改正は女性候補者や議員が苦しんでいたハラスメントの防止や解決に、政党や国、地方自治体は、努めることという条文が入りました。ハラスメントへの怒りが、社会的に訴えることに始まり、次に法律に落とし込むことがやっぱり必要だと改めて学んだわけです。まだまだ問題提起しなければならないことがたくさんあります。頑張っていかなきゃね!   3.次世代の女性リーダーへ  リーダーの役割って何かって最近考えることがあります。リーダーって、いろんな人も説得できるような視野や見識を持ち、日本ではあまり使われないけど、「人権」を自分のベースに置いて発言・行動できる人だと思う。嫌なことを強制されない社会を目指す人で、そのための方針と方向性を打ち出せる人。そして、行動の目標にきちんと優先順位をつけられる人。私は次世代を支える女性たちにお願いしたいこと、リーダーとしての能力を磨くと共に、目標として、あらゆる場面・あらゆる場所で、男女が50-50の社会づくりを掲げてほしいということです。

インタビューシリーズ第17回 熊仁美さん

インタビューシリーズ第17回 CCJA2018年入賞者   熊仁美さん (NPO法人ADDS 共同代表)   JWLIとのかかわり チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞(CCJA)では、入賞のメールを受け取って初めてCCJAについて知り、びっくりしました。ETICでお世話になっていた方に選考委員としてまたお会いすることになり嬉しかったです。わかりやすく表彰をいただく機会がなかったので、おめでとうとたくさんの方に言っていただきましたし、「これまで10年、しっかり活動を続けてきたから賞をもらえたんだから、誇りに思いなさい」と伝えてくれた方もいました。節目節目でお世話になった方たちからご連絡をいただけたのは嬉しかったです。   これまでの活動、これまでに乗り越えた危機・失敗(活動の中での具体的なエピソード) 2006年に学生サークルを立ち上げたのがきっかけです。そこから2009年にNEC社会起業塾に入塾するタイミングで、起業をしました。もともと子どもが好きで大学では心理学を学ぼうと決めていましたし、子ども支援をしたいと思っていました。いろいろな心理療法を勉強して、自閉症の子どもに笑顔が増えました、などなどの報告を聞いて、それももちろんとても大事なのだけれど、「療育とかセラピーって、こういったあいまいな成果に対してお金を払うものなの?るのか」とびっくりしました。笑顔を増やすことが大事なのは当然なのですが、自分にとってそれを「セラピー」や「療育」ということに違和感があったんです。 そうした違和感の中で、応用行動分析(Applied Behavior Analysis; ABA)という心理学に出会いました。例えば、靴を履くのが難しいお子さんに、すごく細かくステップを踏んで靴が履けるよう導くなど具体的な解決への道筋が見えるものでした。ABAに基づいた療育はアメリカを中心にで発達してきており、自分が携わりたいのはこういうことことだと思いました。そんな時に、竹内が自閉症のある子どもの家に家庭教師に行っているというのを偶然聞いて、すぐに一緒に行き始めました。 10年ほど前、日本でこのABAに基づいた療育手法に着目し、広げようと頑張っていたのは親御さんたちの会でした。日本には専門家がほとんどいないので、海外から講師を呼んだり、自分たちで英語の資料を翻訳したりして、当事者の親御さんたちが自ら我が子の支援を担っている状態でした。学生セラピストを親御さん自ら教育して、我が子にABAに基づいた療育を受けてもらうという段階だったので、最初はむしろ親御さんたちから教えていただいて活動を続けてきました。この経験から、専門家主導じゃなく、親御さん主導のやり方というのが今も明確な信念として団体の中心にあります。 この手法を広げていく段階では、他の専門家に理解を得るのに苦労はありました。ですが、これまでの手法と違うところも多いけれど、共通点も同じくらいあるので、共通点を強調して仲間を増やしていっています。例えば、失敗して強くなるという考え方がありますが、失敗から学ぶことが出来る段階というのは、それまでに成功体験が積みあがっている段階です。最初から失敗させてしまっては、子どもたちは社会や人とやり取りをすることに喜びや楽しみを見いだせず苦労をすることがあります。ABAに基づいた療育では、「失敗させないような教え方」「失敗させないような学びのデザイン」を緻密にします。褒め方もひとりひとりに合ったやり方をします。誉め言葉や笑顔だけでは十分に伝わらない場合は、おやつやおもちゃも介在して他者とのやりとりに喜びを覚えてもらったり。まず、お子さんのやる気やモチベーションの引き上げ方まで含めてお伝えし、具体的な支援に取り組んでもらううと支援者も成果を感じられるので、この新しい方法も受け入れやすくなります。   これからやりたいと思っていること 家庭で療育ができるようなプログラムを開発して効果検証をしていて、全国の民間療育機関のみなさんに実際に使って頂くところまでやってきました。今取り組んでいるのは、公的施設でこのノウハウを使ってもらうこと。民間施設は親御さん自身が質の高いサービスなどを探して初めてたどり着くものです。本来、効果的な支援は、自力でたどり着ける親子だけに届けばいいというものではないはず。公立のセンターであれば、例えば検診で指摘を受け、よくわからないままに、「言われたので来ました」という状態にある親御さんと出会うことができます。地域にエビデンスに基づいた療育を受けられるサービスが当たり前にあるというのが大切なので、これを広げていきたいと思っています。 日本は95%の子どもが検診を受けるという世界に誇れるシステムを持っていますが、その後のフォローが少ないのが課題です。現状は、検診での発見が子どもの利益になるというよりは、レッテルを貼られるというネガティブなイメージがあるように思います。検診の後の見通しが親御さんに伝わっていないことが、不安の1つの要因だと思います。オンラインの発達相談を立ち上げたのは、どんな時も安心して、発達のことを相談できる環境保証される仕組み作りが大事だと思ったからです。療育の前のちょっとしたサポートでその後がスムーズになるはずだと思います。   座右の銘/大切にしている信条 竹内と私は逆のタイプですね!私はあまり歯は食いしばらないほうです。笑 自分がやりたいことに忠実でいるほうが、パワーが発揮できるタイプです。我慢してやりたくないこともやるのが美徳、とか苦労は買ってでもしろ、といった考え方は害が大きいと思っています。発達障害の子どもたちと接する中で、強くそう思います。マジョリティによって一般的によしとされるルールの中で、我慢して過ごすことが、「君のためなんだ、社会に出たときに困らないためなんだ」と子どもたちは言われ続けています。そういう生き方は私自身もしんどいし、人にも子どもにも押し付けたくないんですね。社会全体で、違いに寛容な人が増えると、発達障害の子どもたち、ひいては私たちを含めたすべての人が生きやすくなるんじゃないですかね。自分のやりたいことで食いしばるのと、社会のルールに合わせようと食いしばるのは違うことだって思います。 NPOの立ち上げからお世話になっている川北先生に、社会起業塾の冒頭でガツンと言われた、「社会に良さそうなことをしたいのか?本当に社会を変えたいのか?」という言葉は、迷ったときに、常に問い続けている、大切な言葉です。「社会によさそうなこと」を自己満足でやるのではなく、本当に社会の変化に貢献できることをやりたいという想いは、組織全体の指針にもなっています。個人的には、「世の中8割はどうでもいいこと」という感覚も大事にしていて笑 大切な2割はしっかり意志を貫くけれど、あとの8割は優しく、寛容でいたい、と思っています。   楽しい質問 (好きなものや好きな人を教えてください、というインタビュワーの言葉に対して)息子が可愛くて、日々溺愛してます。フォルムからして、かわいい・・・!子どもって本当に心が美しくて、純粋に愛をくれるし、自分もそうありたいとお手本として崇めています。もちろん、子育てって大変だな、難しいな、という想いも日々感じていますが・・! 4人で起業して10年くらいずっと仲良しでやっているのは何て幸せなことなんだろうと思っています。このコミュニティがあること自体がある種の富かもしれません。一方で、そういうコミュニティがない人も沢山いて、それはそれで多様性だと思っていますコミュニティの絆が強いことは、外とつながる機会を減らしてしまう、で広がりがもちにくい、といった弱みにもなりうる。でも後から作ろうと思っても作れないつながりだから、そこには改めて感謝をして、大切にしていきたいと思っています   インタビュワーYuki’s Comment 第16回インタビューのNPO法人ADDS共同代表 竹内弓乃さんとは全く違うキャラクターで、「私は歯は食いしばらない!」と言っていた仁美さんでしたが、座右の銘が思いつかずにインタビュー後にお仲間に聞いてくださったら「機能重視」「言行一致」「行動あるのみ」など、かなりストイックな姿が浮かび上がってきました。パーソナリティのまったく違う二人の力がぴったりと合致して、ADDSを作り上げてきたのだなと強く感じました!理事との素晴らしいチームワークも、活動の秘訣の大きな要素だと思いました。